繰上償還とは
投資信託の運用期間が終了し、保有者に対して清算された償還金を返還することを償還と言います。予め決まっていた期間を繰り上げて早期終了されるものが繰上償還です。
NISAの対象となる銘柄には審査基準があり最低運用期間は20年以上と決められているのですが、新NISA元年の2024年から、早々に償還となる銘柄が出てくることとなりました。
主な償還理由は、純資産総額が約款に定める金額に満たない状態が続いていることなどのようです。資金が少なければ、運用が困難になります。
NISAで購入できる投資信託も数が多く、そんな中でネットやメディアでよく紹介される銘柄はほんの一部。ほとんどは名前を知ってもらうことさえ難しいでしょうから、生き残っていくのは大変なことかと思います。
保有している銘柄が繰上償還予定となったら
事前に証券会社から通知が郵送されてきました。
一応「書面決議」という段取りがあって、償還に反対の人は異議申し立てを返送します。その反対が多ければ繰り上げは行われないことになりますが、資金も集まらず期待も出来ないファンドに固執する人もそんなにいないでしょうし、繰上償還が覆されるなんてことはほぼないんじゃないかと思います。
でも、NISA枠で年間投資上限額などの括りがある中で買ったファンドが繰上償還となってしまうと、痛手を負ってしまいますね。購入しようとするファンドの純資産額は重要なチェックポイントです!
100億以上が安全ラインのようですが、そうするとまた人気のあるファンドには多額の資金が集まり、人気のないファンドはより資金を集めるのが難しそうです。
繰上償還銘柄への対応
償還日までに売ってしまうということもできますが、個別銘柄株などと違って最後に価額が乱高下することもないだろうと思い(インデックスだったら関係ないだろうし)、このサイト用に購入したものは全て終末まで放置し最終値を見届けることにしました。
以下が記録です。
繰上償還となった銘柄
2024年
償還日 | ファンド名 | 損益(%) | 最終評価額 |
---|---|---|---|
12/19 | アクサ−アクサ世界株式ファンド | +16.00 | 116円 |
12/19 | ピクテ−iTrustインカム株式(為替ヘッジあり) | +13.00 | 113円 |
11/13 | 明治安田−ノーロード明治安田J−REITアクティブ | -3.00% | 97円 |
2025年
償還日 | ファンド名 |
---|---|
1/30 | SOMPO-損保ジャパンSRIオープン (愛称:未来のちから) |
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